ジムニーでの車中泊


 釣りを朝早くいい時間から始めようと思えば、その時間になるまで車の中で待機して待つということがあるでしょう。遠いところへ遠征ということになれば車中泊ということも。できればキャンプ地のテントの中で、または釣り場近くのホテルでゆったり寝るというのが快適かもしれません。しかし、年々混んでいく釣り場で場所を確保する、早い時間から釣りをする、などという条件を考えるとなかなか難しいでしょう。宿泊代も安く済ませたいしね。

 もともと中で寝ることを前提に作られた普通乗用車はそうありません。軽自動車ならなおさらです。狭かったり身動きがとれなくて、車中泊って何だか健康に悪いイメージがあります。エコノミー症候群で亡くなるケースもあるので注意です。キャンピングカーだったら釣り場で暖かくぐっすり寝ることができますが、たいへん高価であり手頃な値段ではありません。

 私はジムニーで車中泊をしています。本当はキャンピングカーやワンボックスカーが欲しいんですが、今のところ無理です。どんな風に車中泊しているかを簡単に紹介します。


ジムニーをフルフラットにできるようにするためには、後部座席の座面を取り外すことが第一歩です。実はこれが簡単にできてしまうんです。ボルト2本で固定されているだけですので、ラチェットレンチなどですぐに外せます。座席を外したらボルトは再びねじ込んでおきます。そうしておけば無くすことはありません。
後部座席の座面を取り外すと、前列シートの後ろのスペースに余裕ができます。そのおかげで荷物がより多く積めるようになります。ただ、車検の時にはきちんと元通りにしないとダメです。
車中泊するときは助手席を後ろへ倒します。ヘッドレストを外し、背もたれを倒しながら前後に動かして隙間を調整します。
後部座席の座面がない分、水平になるまで倒すことができるようになります。すると他の車ではなかなか真似ができないようなフラットなスペースができあがります。
身長170cm程度なら楽々と寝転がれるような状態になります。だけどこのままでは堅いのでクッションなどを敷き詰めることが必要になります。
また、私の場合はAPIO社「荷室フラットデッキ」を置いて荷室をフラットにしていますが、スノコなどを使って自作するのもいいかも。
ホームセンターで売られている安い長座布団を2つ敷くと収まりがとってもいいです。
傾斜は前席のほうが幾分下がっているので、頭は後部ハッチ側が寝やすいです。
さらにこの上にキャンプ用のマットを敷き、寝袋で寝ます。


 私のジムニーは「JB23W−4型」といわれている形式です。例えJB23Wジムニーであっても、4型以外では上記のようなやり方ができない場合があります。現行型は確か7型ですが、座席の収納方法が異なります。